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今月の注目防水工法

防火水槽に防水は必須です

防火水槽に防水は必要なのか?答えは「必須」です

防火水槽の水がいざというときになかったら消火活動に支障が出ます。そのため防火水槽の防水対策は必須ともいえ、水漏れが起きないようしっかりした防水工事を行う必要があります。

 

防火水槽とは?

 

消火栓写真火災が起きてしまうと消火活動を行いますが、「水」をかけて鎮火させることが大半です。なかには水をかけると化学反応が起きて爆発の危険が生じる特殊な火災もありますが、通常は大量の「水」が必要になります。

 

では、その水はどこから供給するのかといえば、都市部で多いのは「消火栓」です。街中でよく見かけるのは写真のように壁から蛇口のようなものが並んでいるものですね。

 

これは、消防車へ水を供給する、大きな水道の蛇口で消火の用途を満たす水量をまかなえる水道管の出口です。

 

壁に備え付けられるだけではなく、歩道などに沿って消火栓が立地上がる感じで設置されているものも有ります。形状は様々有りますが、基本は水道管直結であるということです。

 

防火水槽表示看板しかし、このような消火栓が設置出来ないようなところ、もしくは大量に水があり万が一の場合にはそこから給水出来るようなプールやため池、川などの水利が無い場合には、防火水槽として都市部では主に地下に大きなタンクを埋設し、そこに水を貯めておき万が一の際にはその水槽から給水して消火活動を行います。

 

 

これが防火水槽といわれるものです。

 

地下水槽にありがちな未防水水槽

 

地下埋設の水槽といっても多種多様で、近年多く設置される傾向にあるのが一時貯留槽です。これはゲリラ豪雨のような短時間に大量の雨が降り、排水が追いつかなくなった場合に一時的に雨水をためておいて地上の水害を防ぐ目的で設置されるものです。

 

このような常に水がたまっているわけではなく、溜まったとしても直ぐに排水されるために防水機能は不要なのでは?という考え方から、防水施工を行わない、もしくはケイ酸質系塗布防水程度でおさめている水槽も少なくありません。

 

仮に溜まっている間に水が漏れたところでごく少量だし、そもそも水を貯めておく場所ではないのでそれでいいのかもしれません。しかしコンクリートの傷みなどを考えると防水を行った方が長い目で見ると良いのですが。

 

防水が必須な防火水槽

 

一時貯留槽ではなく、常に水を貯めておく必要があり、万が一の際にはそこから水をくみ出して消火するわけですので、防火水槽には防水施工は必須です。

 

防火水槽にもいくつか種類があり近年多く採用されているのがボックスカルバートを組み合わせた水槽です。

 

つまり開削したあと水槽を組み立てて埋設するという方式です。

 

このような製品は様々なメーカーが供給していますが、基本的にはカルバートの筒を繋ぎ合わせて端部にはフタをするというイメージなのですが、継手は止水材が使用され、目地には相応のシール材で止水処理がほどこされます。

 

しかしそれだけで良いのでしょうか?

 

カルバートは工場で作られた規格品ですので品質は一定しており耐久性や強度も計算されたものが使用されています。しかしながら地中に埋まっているという特殊な環境です。

 

日本は地震大国であり、地域によっては有感地震が結構有ります。また地震速報には出てこないような微弱な揺れであればしょっちゅうあります。

 

地震だけではありません。地域によっては地上を大型車が走ることもあるでしょう。そういった小さな揺れや振動が積み重なりコンクリートがひび割れることも想定しなければなりません。

 

消火活動に来た消防隊が蓋を開けた時に水が無かったら?

 

これは洒落になりません。そもそも水利が無いところなので防火水槽を設けてあるのです。水槽の水が無くなっているからといって代替の水はまずありません。

 

これまでニュースにならない、聞いたことが無いのでそういうことは無いと思いたいですが、実際に過去の震災の際には、防火水槽が被害を受けて漏水した事例もあったようです。

 

もしくは点検で水量をチェックしたら空だったということも有るのかもしれません。

 

こうならないためにも防火水槽には防水は必須なのです。

 

どういう防水が適しているのでしょうか

 

常に水がたまっている事から耐水性がもっとも優先される選定ポイントと思われます。

 

そのうえで検討する際、閉塞箇所での施工となるので施工の安全性も求められます。たんに水を貯めておくだけではなくメンテナンスで水を抜いたり水を供給したりする配管なども存在しますので、塗膜防水が適していると考えます。

 

また先述のように躯体のひび割れにある程度追従することも大切です。一時貯留槽で多用されるケイ酸質系塗布防水材ではひび割れが発生した際、一緒に破断してしまいます。防水層がある程度の弾性を有する事も重要な要素となります。

 

また施工時において閉塞した場所での作業となる為に、有機溶剤を使用する材料では作業者の安全性やそのための措置・準備などが必要になるため、トータルで考えると、水性材料が望ましいと思います。

 

要件を満たす水槽類地下用防水材は?

 

弊社は水槽類地下用防水工法として幾つか工法を上市しておりますが、防火水槽という目的から適切な工法はGR-Q工法です。

 

GR-Q工法概要図

 

専用プライマーPTCをローラー刷毛で塗布後、防水材SC-300+R-300をコテで2回塗り、(ここまではGR工法と同じ工程です。)仕上げにトップコート「ビッグサントップAQ」を施工するものです。

 

主に雑用水槽用途として上市した新工法です。雑用水槽ではpHなどの水質検査を行う必要がありますが、通常のGR工法では、防水材の主成分であるセメント成分からアルカリ成分が溶出するため水質基準であるpHなどへの影響が考えられます。

 

GR-Q工法は、保護塗料として「ビッグサントップAQ」を塗布することでアルカリ成分の溶出を防止する機能が備わっている工法です。

 

雑用水槽ではなく防火水槽の用途で、そこまで必要なのか?と思われるかもしれませんが、pH値がアルカリに傾き過ぎると、水槽に直結しているポンプなどの機械設備に影響を及ぼす可能性も有ります。またメンテナンスで排水・洗浄する際には表面がエポキシ塗膜層のため、汚れも付きにくく洗浄性も向上します。

 

そういった観点から防火水槽にはもってこいの工法と考えております。

 

開放型防火水槽写真ただし、前述の通り「ビッグサントップAQ」はエポキシ系材料となる為に、直射日光があたるような環境ではおすすめ出来ませんので、屋外のため池のような開放型の防火水槽には使用できません。

 

では、開放型では何が良いかといえば。GRG工法が推奨されます。

 

 

 

GR-G工法概要図

 

 

こちらは保護材が直射日光などでも影響の無いものとなっており、開放型に推奨しております。

 

 

GR-Q工法の作業工程動画

 

参考までにGR-Q工法の取扱説明動画をご紹介します。

◆プライマー編

 

◆防水材編

 

◆トップコート編

 

昔は、こういった水槽にはFRP防水が主流だったことがあります。しかしFRP防水を閉塞した場所で施工するのは作業者にとって大変困難な工程で、有機溶剤やガラス繊維を使用する為、健康被害の心配もありました。

 

それがこの動画のように、比較的手軽に施工が可能で、かつFRP工法よりも安価に行える優れた工法です。

 

地下に埋まっており、コンクリートもしっかりしているから防水は不要だ。というのは万が一に備えて不安です。消防隊が管渠のフタを開けた瞬間、水がなければどうすることも出来ません。

 

防火水槽こそ防水が必須なのです。

 

 

GR-Q工法の紹介ページはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun2/bigsun2_kouhou.html#GRQ

 

GR-G工法の紹介ページはこちら

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun2/bigsun2_kouhou.html#GRG

 

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