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今月の注目防水工法

完全水系の塗膜防水材ビッグサン

外壁タイル剥落防止工法
JKクリアファイバーW工法が強靱な理由

従来の繊維ネットを併用している複合改修工法、通称ピン・ネット工法では折角のタイルが埋もれてしまいますが、それを補う工法として開発された、透明樹脂塗り重ね工法。その2つの良いところを一つにした強靱な透明外壁タイル剥落防止工法

平成元年(1989年)に外壁落下事故が起き死傷者がでたことから、外壁タイルは恒久的なものであるという神話が崩壊しました。この事故をきっかけとして、とくに外壁タイルへのメンテナンスや防止(予防)措置である「外壁タイル剥落(落下)防止工法」というものが急速に行われるようになりました。

 

まずは破損した(破損したであろう)タイルをはがすことなく上から補修する工法が出現したのですが、補修箇所以外がさらに浮きはがれなどがおこりかねないため、アンカーピンニングでタイルを固定し、繊維ネットを併用して面全体を被いある意味膜を作って剥落を防止する複合改修工法「通称ピン・ネット工法(供給しているメーカーによって名前は違う)」といわれる工法が出現し近年までこの工法がかなり採用されてきました。

 

ピン・ネット工法とは

 

従来のピンネット工法の概略図

外壁タイルは概ね左の図の通り、コンクリート躯体の上に下地モルタル塗りにて下地調整をおこない外壁タイルを張り付けモルタルで固定しています。

 

その外壁タイルの上に下地用の樹脂(又はポリマーセメントモルタル)を塗り特殊なネットを張ります。

 

そのネットの上からアンカーピンを打ち込み躯体に固定し、さらに押さえ樹脂(又はポリマーセメントモルタル)を塗りカバーします。

 

その上からトップコート(塗料)を塗布し樹脂層の保護と見た目の仕上げを行いますが、なかにはカラー単色ではなくシート貼りでデザイン的付加価値を施しているところも有ります。

 

この工法では万が一下地モルタルや張付モルタルが破損してもタイルはネットで押さえられており、下地からタイルが剥がれ浮いている状態などで地震などの強い揺れが生じてもネットの伸びが追従して、外壁タイルが剥落(落下)を防止することが可能になります。

 

ピン・ネット工法の意匠性

 

工法的には伸縮性のあるネットが面で全てを押さえることにより、タイルの剥落を防止するので大変画期的で優れていることから外壁タイル剥落防止工法の主流となりましたが、残念ポイントがあります。

 

ネット自身はそれなりの太さがあり(数o)下地や押さえの樹脂も透明ではないということです。つまり折角高級感をだし景観的価値を見いだしたタイルそのものの意匠性が消えてしまうのです。仕上げ的には塗装をおこなう事でなにがしかの色で仕上がりますが、折角のタイルが台無しです。

擬似的にシートを貼ってタイルっぽく見せることもある様ですが、こういったシートはそもそもかなりのコストが掛かる割には写真を貼っているという感覚になり、景観的価値観を維持するというにはほど遠いものとなります。

 

高級マンションという価値観をもって購入された居住者やオーナー様の資産価値を下げてしまうことになります。

 

 

ピン・ネット工法と違い、意匠性が変わらない透明樹脂を使用した工法

 

壁全体を樹脂で被い想定される以上の揺れや振動に耐え、施工後は長きにわたり剥落防止という機能を担保できるピン・ネット工法ですが、そもそもの地である磁器タイルを始め壁そのものの意匠性が消えてしまうというデメリットがあります。

 

そこで開発されたのが、透明樹脂を塗り重ねるという、透明樹脂を使用した剥落防止工法です。破損・欠損した箇所があれば補修は行わなければなりませんが、従来のピン・ネット工法とほぼ同じようにアンカーピンでタイルを躯体に固定し、塗り重ねる樹脂が透明かつ「繊維ネットがない」のです。

 

もともとネットのない樹脂だけを塗り固める工法(こちらも透明ではなかった)もありましたが、それらの良いところを導入しつつデメリットである意匠性の担保「タイル面をそのまま維持できる」することが可能になったのです。

 

これであればオーナー様の資産価値も下がることなく、居住者も意匠性からの高級感も満足頂ける事でしょう。

 

 

さらに強固にするために

 

そもそもピン・ネット工法ではネットが面のワレを追従しがっちりと守り剥落を防止するのですが、意匠性が担保されなくなること以外、強靱さではかなりの成績をほこっているのです。いくら透明樹脂が強いとはいえネットの強度には今ひとつ届かなかったようです。

 

この度、日本樹脂施工協同組合様と大日化成と共同開発を行ったのが、JKクリアファイバーW工法です。クリアファイバーという名の通り、ファイバー=繊維が入っているのです。

 

JKクリアファイバーW工法の階層図

JKクリアファイバーW工法では磁器タイルの上に専用水性プライマー(JKクリアプライマーW)を塗布したあと、水性特殊ウレタン樹脂(JKクリアファイバーW)を下塗り・中塗りと塗布していくわけですが、このJKクリアファイバーWの中に特殊なファイバーが入っているのです。

 

このファイバーが水性高性能特殊ウレタン樹脂をさらに強固にし、ネット工法に匹敵いやそれ以上の強度をもたらすのです。

 

ファイバー顕微鏡拡大写真顕微鏡拡大写真
筋状の線に見えるのが、ファイバー素材です

 

 

 

 

 

 

 

これらの繊維が絡み合うことで、強固な水性高性能特殊ウレタンをより強固に導くのです。

 

顕微鏡写真では一見隙間が多いように感じられるかもしれませんが、40倍の拡大写真で見てわかるぐらい繊維の大きさは、非常に細かいものになります。非常に細い強靱な繊維がグッとスクラムを組むような感じとお考えください。

 

JKクリアファイバーW工法、驚愕の強度をごらん下さい。


 

一般的にこのような説明を行う場合には、実験施設にておこなった検査の数値をお出しするのですが、何ニュートンがどうのといっても専門的な知識をお持ちの方でなければ、判りません。

そこで、どなたにでも一目瞭然にお解り頂けるよう、原始的ではありますが非常にわかりやすい破壊試験をおこない動画にしましたので、ごらん下さい。

 

 

どれだけ'外壁タイルの剥落を防止できるのか、塗膜成績の数値だけでは分かりにくいので、実際に施工したタイルと未施工のタイルを背面から振動ハンマードリルでタイルが割れるまで負荷をかけました。

 

いかがだったでしょうか。

 

このような強度を出すことができるうえ、透明である、つまり外壁タイルの意匠性をそのまま活かすことが出来る画期的な工法、それがJKクリアファイバーW工法になります。

 

安全性の担保・高級感の維持をおこない、オーナー様の資産価値を損なわず、入居者の満足度も維持できるJKクリアファイバーW工法を是非ご検討頂ければ幸いです。

 

JKクリアファイバーW工法材料荷姿

 

JKクリアファイバーW工法は、日本樹脂施工協同組合様と共同開発し、大日化成ではOEM供給商品としております。


お問い合せ等は 日本樹脂施工協同組合様 へお願い致します。


日本樹脂施工協同組合様のJKクリアファイバーW工法紹介ページはこちらです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://jkk.or.jp/jkclearfiber/index.html


 

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