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今月の注目防水工法

シンダーコンクリートの最適な防水工法とは

シンダーコンクリートの最適な防水工法とは

アスファルト防水層を保護するためのシンダーコンクリート(保護コンクリート)が経年劣化等で傷んできているが、どうして防水改修すればよいのか困惑されている方が多いようです。保護コンクリートが傷んでしまい防水層や躯体に影響が出ないよう最良な改修方法(改修工法)をご紹介します。

シンダーコンクリート(保護コンクリート)とは

 

屋上防水に使用される材料(工法)として100年レベルで実績のあるアスファルト防水ですが、防水層の上を人が歩くことは想定されていません。

 

しかし屋上には人が少なからず往き来することが多い為に、防水層を保護する目的で防水層の上にコンクリートを敷設することが一般的です。コンクリートを敷設する事で防水層を風雨や紫外線から保護する役目もあります。

 

このコンクリートを「シンダーコンクリート」といいますが「保護コンクリート」とか、防水層の上から押さえることから「押さえコンクリート」と呼ばれることもあります。

 

一般的なコンクリートであれば比重が高く重いため、建物に影響の出ないよう出来るだけ軽い材料であることが重要な要素となりますので、シンダー(石炭の燃え殻)を骨材とした軽量コンクリートを使用します。その材料を「シンダーコンクリート」といいます。

 

近年では人工軽量骨材を使用したものが主流となっており、シンダーを使用しないため、保護コンクリートと呼ばれることが多いようです。

 

 

保護コンクリートの劣化が深刻な状態になっている事例が多発

 

コンクリートは数十年間にわたり強度を維持担保できることが最大の特長であり多く使われる理由ではありますが、シンダーコンクリートはそもそも高い強度を求めるためのものではない為の材料である上に、打設する厚さも比較的薄く(50mm程度)歩行による傷みや紫外線をはじめとする自然環境から防水層を保護することが目的ですので、比較的早い時期に劣化が起こってくることが多いようです。

 

シンダーコンクリートが傷んでひび割れしている写真

劣化してワレが起こっている事例

 

目地材劣化の事例写真

伸縮目地が傷んで飛び出ており、酷い場合には目地部が欠損している事もあります。

 

 

 

 

 

このまま劣化を放置すると防水層の劣化を早めることになり、躯体に浸水してしまうことも懸念されます。

 

押さえコンクリートの不具合は意外と見過ごされていることが多く、見つけてもモルタルで軽く補修されている程度で目先の補修では追いつかないのでは?とおもわれる事例も多々あります。

 

目地補修後に傷んでいる写真

伸縮目地まわりが劣化していたのをモルタルで補修した形跡がありますが、それさえ劣化して目地材の下に砂がたまってしまっています。

 

 

シンダーコンクリートの補修

 

先の写真のように劣化してしまうと早急に手を打たなければなりませんが、どういった補修を行うのが最適なのか十分検討しなければなりません。

 

一般的にまっさきに思い浮かべるのは、シンダーコンクリート(押さえコンクリート)面を綺麗に清掃した上で、もう一層コンクリートを打設すると言うことではないかと思われます。しかしながら上からモルタルを流し込んだところで先の補修レベルであれば、直ぐに下地(既存の押さえコンクリート)の傷みに追従して駄目になることは明白でその場しのぎになりかねません。

 

下地からの影響を受けないレベルで打設となると相当な厚さでコンクリートを打設しなければならず、かなりの重量が加算されることになりますので、建物への影響が出てしまうことでしょう。

 

では、既存の押さえコンクリートを剥がして再度の打設となると、手間暇や剥がしたコンクリートの廃棄に掛かる経費も相当なものになります。また剥がす際に防水層を傷めることになりかねません。

 

そういった事から「剥がす」という選択肢はあまり賢明ではありません。

 

 

理想的なシンダーコンクリートの改修工法

 

シンダーコンクリート(押さえコンクリート)をそのままにしておき、この上から適切な処置を行った上で、新たに防水を施すことが最善と考えます。

 

手順としては

1.下地の補修

ひび割れや欠損している箇所は清掃をおこない樹脂モルタルで補修します。

2.伸縮目地部の補修

伸縮目地材を残したまま上から補修してしまうと、後に盛り上がる事もあります。酷い場合には新設する防水層を突き破ってしまう事も有るので、全て撤去しシーリング材で埋めておきます。

3.下地調整

経年劣化していることから表面はざらざらであることが多く、凸凹していますので下地調整材を使用して平滑にします。

4.新規防水を施工(通気緩衝工法)

防水工法もアスファルト防水ではさらに相当数の重量が掛かります。また場合によってはバーナーを使用する事もあり火災の危惧や煙・臭気の問題も有りますので、比較的手軽に施工出来る水性塗布防水が賢明です。

また、押さえコンクリートにはこれまでの水分が含まれており、ひび割れ箇所から防水層との間に水分がたまっていることもあります。この水分は直射日光等で温められると水蒸気になり、防水層を下から押し上げてフクレを発生させる原因となります。

 

そのため、密着工法ではなく、通気緩衝工法を使用して防水層が膨れることを回避しなければなりません。

 

ポリマーセメント系通気緩衝工法ビッグサンRX工法が選定される理由

 

通気緩衝工法は他工法でもあります。その中でもビッグサンRX工法が選定される大きな理由として、「完全水性」であることです。

 

ウレタン防水材が検討されることが多いようですが、大半が溶剤系の材料であることから独特の臭気が発生してしまいます。改修工事ですので建物に居住者がいる中での作業となる事が大半ですので、居住者や近隣へ臭気が漂っては健康被害が懸念されますし、万が一クレームが起こった場合には工事がストップしてしまいます。

 

しかし、オール水性であるビッグサンRX工法では臭気問題に関する懸念は有りません。

 

臭気問題に一番晒されるのは施工している作業者です。作業者は防臭マスクをつけて作業することになりますが、防臭マスクの経費も掛かります。またマスクを付けることで息苦しく特に夏場では作業効率も落ちることでしょう。

 

作業者や居住者の健康被害の低減、近隣に迷惑をかけることなく、スムーズに作業が行える、完全水性であるビッグサンRX工法が選定される大きな理由です。

 

 

下地からの水蒸気対策や傷んでいる下地への追従が重要な要素です

 

通気緩衝工法は、下地からの水蒸気によってフクレが生じることを回避出来る工法です。

 

RX工法の図解

既存の押さえコンクリートなどから上がってくる空気や水分をRXシートを通して脱気筒から逃がすことで、防水層への影響を回避します。

 

 

 

ビッグサンRX工法が下からの蒸気を排出する仕組みを動画でご覧いただけます。


 

下地の動きにも追従します

 

新たに施工する通気緩衝工法ビッグサンRX工法ですが、下地は押さえコンクリートです。先の手順説明でお伝えしているとおり、シンダーコンクリートには伸縮目地があり目地材を撤去してシーリング材が施されています。

 

そもそもコンクリートが寒暖差で伸縮することからワレや破損を防ぐ為に隙間をあけている目地です。つまり新規防水層の下地が伸縮することが前提です。

 

そのために下地が動いた場合、密着工法だと下地の動きに追従しきれず防水層が破断する恐れがあります。それを防止する為にビッグサンRX工法は、通気緩衝シートの緩衝効果により、下地の動きが直接防水層に伝わることを防ぐ設計になっています。

 

JASS8メンブレン防水層の性能評価試験方法に基づく耐疲労性試験の最終工程である工程3まで耐え、「異常を認めない」A4区分に相当する性能である事も確認しており、非常に耐久性に優れた工法となっております。

 

●JASS8 メンブレン防水層の性能評価試験結果紹介ページ
https://www.dainichikasei.co.jp/topics/jass8.html

 

通気緩衝シートが下地からの蒸気による防水層のフクレを回避し、下地の動きにも対応出来るのでシンダーコンクリート(押さえコンクリート)が劣化した場合の改修工法には最適と考えます。

 

臭気の問題もなく、既存シンダーコンクリートの撤去手間や廃棄費用も掛かりません。防水材の施工もローラーによる塗布作業で、比較的手軽に作業出来るので、作業費も含む全体的なコストも安価に抑える事が出来ます。

 

シンダーコンクリートの防水改修にはビッグサンRX工法を御検討・御採用いただければと思います。

 

ビッグサンRX工法ページはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun_rx/

 

 

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