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今月の注目防水工法

普段目にすることの無い汚水槽は欠かせない重要なインフラ設備です

普段目にすることの無い汚水槽は欠かせない重要なインフラ設備です

汚水槽は普段目にすることはまずありません。しかし生活インフラとしては欠かせない存在。定期的なメンテナンスだけではなく、防食(ライニング)改修工事も必要なのです

汚水槽とは

 

汚水槽とは、トイレの排水を一次的に溜めておく水槽です。


大きなマンションやビルでは直接下水管に流さず一旦溜めておき排水ポンプで下水管に流します。


これは下水管が比較的地中の高い位置に埋設されているため、地下などからは直接流すことができない為です。

また、汚水槽の設置は下水道法で、建築物の所有者は、公共下水道が使用できるようになった時は、遅滞なく排水設備を設けなければならない。

と定められており、排水設備を設置せずに直接公共本管に接続することは違反となります。

 

 

汚水槽の歴史

 

汚水処理の歴史は、古代ローマ時代にまで遡ります。

当時から下水道が整備され、汚水を河川へ放流していました。
※左絵は想像イメージ


1800年代にイギリスで活性汚泥法が開発され、汚水処理技術は飛躍的に進化しました。


日本では20世紀に入ってから下水道が整備され始め、汚水処理技術も導入され、近年では、より高度な汚水処理技術が開発されより高品質な汚水処理が行われるようになりました。

 

 

汚水槽防食の大切さ

 

汚水槽は、常に汚水にさらされる劣悪な環境下にあります。 そのため、適切な防食対策を施さないと、以下のような問題が発生する可能性が高くなります。


• 漏水:
  汚水が外部へ漏れ出し、土壌汚染や地下水汚染を引き起こす可能性があります。

• 悪臭:
  汚水が漏れ出すことで、悪臭が発生し、周辺住民の生活環境を悪化させる可能性があります。

• コンクリートの劣化:
  汚水に含まれる腐食性物質によりコンクリートが劣化し、汚水槽の寿命を縮める可能性があります。

• 害虫の発生:
  漏水箇所から害虫が侵入し、繁殖する可能性があります。

これらの問題を未然に防ぐためには、汚水槽の防食対策が非常に重要です。 防食対策は、以下のような工程で進めていきます。

• コンクリートの補修:
改修の場合、コンクリートの劣化部を除去し、断面修復材で補修し、防食材を塗布するために素地調整材を施工し躯体表面を平滑にします。

• 防食材の塗布:
エポキシ樹脂やFRP樹脂などの防食材を汚水槽内部に塗布します。

 

汚水槽について殆どノーマークだったとあるマンションでの改修事例をご紹介します。

 

 

汚水槽の老朽化と異変

 

築30年を迎えた大規模マンションの地下汚水槽。管理組合の理事長へ「最近、地下駐車場付近で異臭がする」「低層階の廊下に湿気がこもっている」といった苦情が寄せられたことから事態を重く見て、専門業者に調査を依頼しました。

 

調査はまず汚水槽の周辺環境や過去の修繕履歴などを詳しく調べたのち、特殊な機材を用いて汚水槽内部の状況を詳細に調査しました。


調査の結果、汚水槽内部のコンクリートには、予想をはるかに超える数のひび割れが発生しており、内部の腐食も広範囲に及んでいることが判明しました。


特に、汚水から発する硫化水素の影響で、コンクリートの表面がボロボロになっている箇所や、鉄筋が露出して錆びている箇所も見つかりました。


※イメージ写真で本現場の写真ではありません

 

 

放置すればどうなる?

 

業者の調査報告書には、汚水槽の劣化を放置した場合に起こりうる懸念事項が記されていました。

 

• 悪臭と害虫の蔓延
汚水が漏れ出すことで、建物全体に悪臭が広がり、ゴキブリやネズミなどの害虫が大量発生する可能性が高く、居住者への健康被害が懸念される。

 

• 建物の構造的な損傷
汚水を起因とする物質が建物の基礎や柱を腐食させ、建物の耐久性を著しく低下させる。

 

• 漏水事故と二次災害
漏水が発生すると、地下駐車場や電気設備室に浸水し、電気系統のショートや火災などの二次災害を引き起こす可能性が有る。

 

• 土壌汚染と地下水汚染
汚水が地中に浸透し、土壌や地下水を汚染する。周辺地域の住民にも影響が及び、深刻な環境問題に発展しかねない。

 

• 訴訟問題と損害賠償
漏水事故や環境汚染によって、住民や近隣住民から訴訟を起こされ、多額の損害賠償を請求されたりマンションの資産価値が著しく低下し、管理組合の運営も困難になる。


これらのリスクが判明し管理組合として事態の深刻さを重要視して、早急な対策を講じることを決めました

 

最適な改修工法の選定

 

管理組合の理事会を開き、住民の安全と建物の保全を最優先に考え、安心安全な防食工法を選ぶべく、施工業者から改修工法を提案してもらい、それぞれのメリット・デメリット、費用、工期などを詳しく説明しました。

 

  • エポキシ樹脂ライニング工法
    耐薬品性、耐久性に優れ、長期的なコストパフォーマンスが高い。
  • FRPライニング工法
    強度が高く、複雑な形状の汚水槽にも対応できる。

 

理事会も独自にWEBで情報をあつめ過去の事例などを参考に、エポキシ樹脂ライニング工法を採用することを決定しました。

 

 

スカイレジンファインエポシステムを採用

 

業者から幾つかの材料を提示され、機能性・実績をふまえて

「スカイレジンファインエポシステム」を採用する事になりました。

施工業者が過去にもこの工法を多くの現場で施工していたこともあり、業者からの推薦も決定を後押ししたとのことです。

 

スカイレジンファインエポシステムは優れた耐薬品性、耐水性を有し下水道施設のコンクリートに対する硫化水素等による腐食を抑制してくれるものです。


住民への説明会を開催し、工事内容や安全対策について丁寧に説明したうえで、施工が行われました。施工中は、施工業者が随時管理組合へ進捗状況を報告し、スムーズに改修工事がすすみました。

 

スカイレジンファインエポシステム 取扱説明動画

 

安心・快適な生活が復活

 

工事が完了し、汚水槽は新築同様に生まれ変わり異臭や湿気は完全に解消され、安心して快適な生活を送ることができるようになりました。


汚水槽という普段耳慣れない、下水管が汚水で侵されることによる事故もありましたが、対岸の火事であり、まさか自分が住んでいるマンションでも同類のことが起こっているとは思いも寄らなかったそうです。


今回の件で、汚水処理の仕組みや重要性を知り、汚水槽は普段目にすることはありませんが、建物の重要なインフラであり、定期的なメンテナンスを怠らず長く大切に使っていかなければならないと、管理組合を始め住民からも深く共感を得たそうです。


当然今回施工した、スカイレジンファインエポシステムは優れた耐薬品性、耐水性を有し下水道施設のコンクリート腐食を抑制してくれますが、未来永劫その機能を担保するわけではありません。
やはり10年程度を目処に次の改修も行う必要があります。


このマンションでは、次も同じスカイレジンファインエポでとのお声をいただいたそうです。

 

 

 

スカイレジンファインエポシステム工法についてはこちら


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https://www.dainichikasei.co.jp/product/fine.html

 

 

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